この項
幸書房「食品と殺菌」−その科学と技術−
から引用させて戴きました
オゾンとは
地球の上空20−30kmには、オゾン層がある。
大気中の酸素O²に太陽エネルギー(紫外線)が作用して
オゾンO³を生成し、オゾン層ができている。
オゾン生成の方法として
(1)プラズマ放電法
(2)光化学的作用法(UVランプ法)
(3)放射線作用法 
(4)無声放電法=コロナ放電法がある。
工業的に使われるのは無声放電法か、UVランプ法で、
中でも無声放電方式はオゾン生成として最も有利な方法であり、
次の様にオゾンは作られている。
無声放電法(コロナ放電法)とは
2つの電極板の間に誘導体を介して交流高電圧をかけたとき、
その間隙におこる放電現象のことをいい、間隙は数mm、
電圧は8,000-12,000Vまで昇圧して利用される。
この間隙に一定量の酸素を流すとオゾンが生成される。
弊社のオゾナイザーは、毎分0.5Lから20Lの酸素を流してオゾンを生成している。
オゾンの殺菌作用
オゾンは他の殺菌剤と同様、殺菌効果に選択性があり、
ほとんど総てのグラム陰性菌(即ち病原菌、大腸菌など)を
急速に死滅させるが、大部分のグラム陽性菌、とくに
耐熱性芽胞菌は抵抗性が強く、高濃度オゾンが必要である。
(グラム陰性菌は1ppmオゾン水で15秒程度)
(グラム陽性菌は0.3−5ppmオゾン水で最大2時間)
付表1 グラム陽性菌の殺菌効果報告
(グラム陰性菌殺菌効果試験 ・ グラム陰性菌殺菌作用反応写真 )
食品工場でのオゾン
食品工場でのオゾンは、殺菌・脱臭・漂白・脱色及び生育促進(生理活性物質)として
利用され、食品保存(下記別表)や、食品原材料、工場設備の殺菌、空気などの環境
殺菌等に水中と大気中とで両用されている例が多い。
1台のオゾン生成機器でオゾン水生成ラインとオゾン大気散布ラインに切替えて使用
されている。
付表2 食品保存におけるオゾンの利用
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付表1 グラム陽性菌のオゾン殺菌効果
大気中オゾン殺菌効率は、オゾン濃度・接触時間・温度・湿度と有機物の存在に
影響される。
水溶液中(オゾン水)の微生物に対する殺菌効率は、接触時間・水温・pH・
無機物及び有機物の存在に影響される。
| カン菌芽胞 (バクテリアなどの細菌) |
オゾン水濃度0.5mg/L 水温20度C で180-240分 オゾンガス濃度0.5ppm 温度12度Cで15-20時間 |
| 胞子性嫌気性カン菌芽胞 (バチルス科 クロストリディウス属菌) |
オゾン水4-5mg/L 10度C 6-8分で完全殺菌 オゾンガス濃度 50ppm 10度C 80-95%RH時 1-2時間で完全殺菌 |
| カンジダ属の各種菌類 | オゾン水0.3-0.5mg/L 5度C 30分で完全殺菌 オゾンガス濃度5ppm 5度C 2時間完全殺菌 |
| 酵母菌類 (サッカロミセス) |
オゾン水濃度0.3-0.5mg/L 5度C 13分完全殺菌 |
| 糸状菌 (青カビ属・コウジカビ) |
オゾン水濃度0.3-0.5mg/L 22-60分完全殺菌 オゾンガス濃度0.6ppm 15分間完全殺菌 |
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文献
株式会社 幸 書房 03-3292-3061
「食品の殺菌」―その科学と技術―
著者 高野光男氏 日本食品技術アカデミー委員長
横山理雄氏 食品産業戦略研究所総括研究員
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| グラム陰性菌反応状況 | |
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